ピアノの効果③


運動センス、ピアノの演奏で磨く!!

                 (以下、日本経済新聞9月6日夕刊より転記)

脱力・集中力・リズム養うピアノ              

  

ピアノの上手なスポーツ選手は意外に多い。巨人の桑田投手は右ひじを手術した際、リハビリを兼ねてピアノに取り組んだ。ゴルフの宮里藍もピアノが得意だし、大相撲の隆乃若(現十両、最高位関脇)はショパンを弾く腕前。高齢者に勧められるピアノだが、スポーツ選手の能力向上にも効果があるようだ。 内科医、スケート選手、ピアニストなど複数の肩書を持ち、音楽とスポーツの関係に詳しい日本音楽療法学会評議員の板東浩医師は、 

「集中力やリズム感、脱力のコツが身に付く。また、通常のトレーニングでは鍛えにくい指先など末梢(まっしょう)の神経や筋肉を強くする。スポーツに必要な能力が身に付く楽器だ」とピアノの効果を語る。 

 今季、高校生ドラフトー位で横浜に入団し、6月29日の巨人戟でプロ初先発初勝利を挙げた山口俊もピアノ好き。小さいころから、学校の音楽室でよく友人と弾いていた。「ピアノが野球の役に立ったか?」と質問すると、「立ったと思う」と山口。「指先が敏感になった。おかげで様々な球種を人より早くマスターできる。野球では投げるのも守るのもリズム感が大事ですから」

 ゴルフの宮里藍や大相撲の隆乃若は、父親が「スポーツ以外にも広い視野を持ってほしい」と、小さいころから習わせた。レッスンでは毎回、次の課題が与えられるため、少しずつ練習でステップアップしていくことも体感できる。 特にピアノ演奏の効果が高いスポーツは「野球とゴルフ」と板東氏。1球への集中力、リズム感に加え、勝負どころで力まない脱力が大切なスポーツだからという。ピアノも力むとパフォーマンスが落ちる。 技術もさることながら、日本人にもっと必要なプレーの独創性や発想力を磨くのにもいいようだ。ピアノの演奏は目で楽譜を読み、左右の指を別々に動かし、耳で音を認識する。五感をフルに使う複雑な作業となる。板東氏は「感情を込めて演奏すれば右脳が刺激される。右脳が磨かれると、創造性が豊かになる。サッカーなど手を使わないスポーツにも効果的」と指摘した。    (田村城)



 板東医師が指摘するピアノのスポーツヘの効果~

・集中力やリズム感の養成

・勝負どころで力まない脱力のコツが身に付く

・指先など末梢の神経や筋肉を鍛える

・首脳が刺激され、発想豊かなプレーができるようになる

・何事も練習の習慣が身に付く